【マリナ アラム ラーガをうたう 〜北インド古典声楽コンサート〜】
昨年、イシワタリで大好評だった、マリナ アラムさんの北インド古典声楽コンサート。今年も同じ時期に、またあの美しい歌声を聴くことができます!
ところで、ラーガとはどんな音楽か?というご質問がありましたので、マリナさんのサポートをされているNY在住のサチさんに聞いてみました。
・・・・・・・・・以下、サチさんの文章・・・・・・・・・・
「ラーガ」を辞書で調べますと、言葉での説明は「インド音楽の旋律定型」となります。西洋音楽を別にして、ラーガを基本に、奏でられる(歌われる)音楽の存在は、インドも含め広く知られるものですが、特に、インド音楽を聴く場合に、ラーガの概念を知ることは、大変、重要と考えられています。
ラーガは、ある規定の音で構成された旋律というだけでなく、1日の時間帯を、また、移り変わる季節を表現したラーガがあり、演奏される 『季節、時』に合わせて奏でられるという特徴があります。
ご存知のように、西洋音楽と比較して、東洋音楽は、具体的なかたちの表現に重きを置かないと解されています。ですから、奏されるラーガの姿は、どんなもの?という質問に、もし敢えて、私なりの比喩でお答えするとしたら、お線香から立ち上る煙のようなものかと思います。
煙は周囲の空気に交わり、緩やかな曲線のかたちを変えながら、ゆっくりと、時に素早く 自由にその姿を描きながら、在らぬ世界へと向かいそして消え去って行きます。
奏でられる(歌われる)ラーガは、その奏者によって、歌詞のメロディは(規定の旋律の中で)変えられ(いわゆるインプロ演奏となり)、タブラと共に奏される部分の歌(Drut)は、その都度、早さ(テンポ)も変わります。
ラーガで歌われる歌曲は、抽象的に表現されたさまざまな歌詞を通しての愛の歌であり、また祈りの歌とされています。祈りと願いを込めて流れる、お線香の煙を眺めていますと、ラーガの姿のようだなと
感じますので、このような説明をしてみました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
言葉では簡単に説明ができないのがラーガ。ぜひ、実際に聞いて、その魅力を感じてください!
【日時】9月20日(土)18:00開場、18:30〜20:00頃
【場所】古民家スタジオ・イシワタリ 1階和室
【料金】2000円(高校生以下は無料、幼児も歓迎です)
【メンバー】
ボーカル:Marina Ahmad Alam
サポート:Satch
タブラ:Shri Prithwiraj Bhattacharjee
ハルモニウム:Tomoko Sano
【予約・問い合わせ】Genkistep2@gmail.com(らあが鎌倉)